2011年11月11日金曜日

でんしゃ!



今日は月末で一歳半になる長男と二人っきりでプチ旅行に出かけてきました。行き先は内灘で、電車に乗るということが目的でした。

長男は、はじめて覚えた言葉が「でんしゃ」という位の電車好きで、絵本やおもちゃの電車を見ては「でんしゃ!でんしゃ!」を連発ということもあり、一度本物の電車に乗せてやろうと思い金沢駅↔内灘駅を往復しました。

なぜ内灘駅かというと、私が一度、浅野川線に乗ってみたかったからです。生まれて三十うん十年、人生の大半を過ごした金沢に住みながら、これまで一度も浅野川線に乗ったことがなかったからです。

これまで長女とは二人であっちこっちお出かけをしてきましたが、よく考えると長男とは今回が初めて。長男が生まれてからは、いつも授乳の関係もあり長男とお母さんはいつも一緒。だからお出かけの時はでみんな一緒に行動していました。途中でグズらないかちょっとドキドキの旅行となりました。

息子と二人っきりになって、ひとつ気づかされたことがあります。それは私がずーっと息子に向かって一方的に話しかけ続けているということです。「これが電車だよ」とか「~駅だよ」とか本人が分かろうが分かるまいが、聞いていようが聞いてなかろうが、話しかけているのです。もちろん、これまでもそういうことはしてきたのですが、それをあまりに自然なこととし過ぎていたために、話しかけている自分の姿に気づかなかったのです。冷静になってみれば、親として当然の姿なのですが…
「でんしゃ」というキーワードを通して、電車というものを分からせてあげたい私と、初めて電車に乗った息子とがひとつに繋がれたような気がしました。

仏さまも私たちが分かろうが分かるまいが、聞いていようが聞いてなかろうが呼びかけてくださっておられます。本当の親さまは仏さま。



最後に、いつも当寺の行事に内灘から電車とバスを乗り継いできてくださる方々のご苦労を少し知ることができました。