2010年12月7日火曜日

イチョウ







あんなに輝いていたのに

みんないなくなった

嵐のなか必死にしがみついていたわたし

わたしも
散ってみたらみんないた

2010年10月24日日曜日

戦没者追悼式

森山校下(校区)の戦没者追悼式に遺族の方々がお集まりになり法要が勤まりました。


よく考えてみると、戦争による被害者は戦地で命を落とされた兵士だけではなく、戦地で巻き込まれた民間人、戦争で大切な人を亡くされた方々もまた戦争の被害者といえます。また被害者は敗戦国のみにいるわけではありません。うっかりすると私たちは敗戦国だから被害者なのだと思ってしまいますが、相手国、戦勝国 にもまた大切な人を失った大勢の被害者の方々がいることを忘れてはいけません。



日本だけが被害者ではないということは、日本もまた被害者であるだけでなく加害者でもあるのでしょう。戦勝国が加害者で敗戦国が被害者とはっきりと線引きされるものではなく、どちらも被害者であり加害者なのだと思います。



敗戦国が一方的に自分たちは被害者であるということを主張し、戦没者を英霊として祀り上げ、自分たちがおこした戦争を正当化する限り、決して分かり合えるということはありません。自分たちが被害者であるということを主張する時、同時に加害者というものをつくりだしてしまうからです。また戦争を正当化する時、 同時に相手国に悪というレッテルを貼り付けることになります。よくよく考えてみると戦争というものは善対悪の争いではないのです。お互いに自分が正しいと 正義主張し争うのです。だからある意味、正義対正義の争いといってもいいのかもしれません。

お互いが正義を主張する時、お互いに相手に悪というレッテルをお互いに貼り合い、また加害者や被害者というレッテルを貼り合いながら終戦後もお互いに傷つけ合っているのが私たちではないでしょうか。



はじめから加害者と被害者がいるのではなく、被害者が加害者をつくりだし、加害者が被害者をつくりだしているのです。加害者は相手を被害者にしていることを謝り、被害者は相手を加害者にしてしまっていることを謝り、お互いが頭を下げあうことができた時、そこに本当に分かり合うということがあるのではないでしょうか。



自分の家族、自分の国が背負った悲しみに閉じこもるのではなく、相手の家族や国が背負っている悲しみにも気づいていくことができる、そういう戦没者追悼式でありたいと思います。


2010年10月18日月曜日

報恩講17-18日


17日18日、二日間計三座の報恩講が厳修されました。ご法話 は圓休寺前住職の村井昇慶師です。師は83歳のご高齢にもかかわらず、特に報恩講の時期には毎日のように私たちの地域の寺院を中心に精力的にご法話に歩かれています。子を亡くし妻を亡くされたという自らの経験を通して出遇い、いただき直していかれた念仏の教えを私たちに語ってくださいました。後日、ポッドキャストにて配信できればと思っております。



17日の夜は、簡単なお勤めと御伝鈔拝読。その後、親鸞聖人750回忌法要団体参拝に参加される人を中心にお集まりいただき、プロジェクターで練習用のDVDを観ながら『正信偈』真四句目下の練習をしました。私若院が講師を担当させていただきました。



18日、住職に代わって私が登高座に初挑戦(汗)





両日のお斎は近所のおばちゃん二人で作ってくださいました。

こころがこもっていて、とっても美味しかったです!

皆さん完食!!




皆様方のお陰で今年も無事に報恩講をお勤めすることができました。今回、おみがきなど準備段階から記事にしてみましたが、こうしてみると沢山の方々の支えがあっての報恩講だったのだということに改めて気づかされました。

2010年10月16日土曜日

幕張

役員の方々にお集まりいただいて、一緒に幕張をしました。五色の幕を吊り下げるのに構造上、最低5人の人手を必要とするので意外と大仕事になってしまいます。

これでほぼ準備完了?
皆さんのお力添えもあり、今年も報恩講をお迎えできそうです。

*華*華*華*













私の母である坊守がお世話になっている先生方が二日間かけて立てられました。
小原流の先生なので通常の仏華とは少し趣が異なるものとなっており、普段仏華では用いることがない、初めて聞くような難しい名前の華花が散りばめられています。
なんでも、岐阜県まで素材集めに足をのばされたそうです。本当にお疲れ様でした。

2010年10月9日土曜日

大掃除&おみがき


17日18日に報恩講をお迎えするにあたりご門徒の方々と共に大掃除とおみがきをしました。今年は例年のお磨きに加え大掃除もすることになり、小学生から80代の方まで多数のご参加を頂きました。

午前中に大掃除。20〜30代の男性を中心にお集まりいただいて普段手が届かない高いところも梯子をかけて拭き掃除をするという本格的なものとなりました。

午後からはお磨き。皆さん、一生懸命に磨いてくださり、自分の姿が映し出されるくらいにピッカピッカになりました。今月で三歳になる娘も同い年の従姉妹とおみがきに初挑戦。「もくもくとしてるの」とその表情は真剣そのものでした。

最後にみんなで美味しいおはぎを頂きました。

今回、普段あまりお寺に縁のない若い人にも集まっていただいて思ったのですが、それぞれの立場でいろいろな報恩講の迎え方があってもいいんだなということを思いました。
なにもお参りするだけが報恩講ではないんだぞということを気づかされたような気がします。本堂を掃除する、お磨きをする、それぞれの立場でで きることをして報恩講に係わっていただければいいのですね。たとえ法要にお参りできなくても、報恩講に参加できる場をお寺のほうが作っていかなければいけないのだと思います。

2010年9月15日水曜日

竜王

昨年に引き続き、滋賀県竜王市のお寺にて報恩講の法話をするご縁をいただきました。
 2日間、計3座のお話させていただきましたが、あまり法話の経験がない私にとって、緊張したり冷や汗をかいたりと大変な二日間となりました。
大変でしたが、とても貴重な時間を共に過ごさせていただくことができ嬉しく思っております。

2010年8月31日火曜日

台風7号

組内の若手を中心に沖縄へ研修旅行に発つ予定でしたが、台風のため飛行機が欠航・・・
中止になってしまいました。
残念!!

2010年8月27日金曜日

せみ

境内のけやきにとまる油蝉
蟪蛄(けいこ)春秋を知らず 
 伊虫(いちゅう)あに朱陽(しゅよう)の節を知らんや、と言うがごとし。知る者これを言うならくのみと 

『浄土論註』曇鸞

※ 蟪蛄=ツクツクボウシ

本当は油蝉ではなくツクツクボウシの写真が撮れるとよかったのですが… 
「ツクツクボウシ、ツクツクボウシ」と鳴き声だけは聞こえてきます。

2010年8月13日金曜日

追弔会

暑さのせいなのか写真を撮り忘れてしまいました。。。
暑い中お参りいただきまして有難うございました。

2010年8月4日水曜日

猛暑

「暑い」「暑い」「暑い」「暑い」「暑い」「暑い」「暑い」。。。
思わずこぼれるこの言葉。

これくらい自然にお念仏がでてくれればいいのだが。。。

2010年7月26日月曜日

追弔会のお知らせ

  • 日時/平成22年8月13日午前10時〜
  • 法話/当寺住職 藤 宣章

2010年7月17日土曜日

お盆を終えて



今年のお盆(私の地域ではお盆は7月)は平日のど真ん中ということもあり早い方は週末の10日からお墓参りにこられ16日までと長いお盆となりました。また悪天候にもかかわらず、多数のお参りを頂きご苦労さまでした。

お墓をピカピカに磨き上げる人、ご自分で読経される人、手も合わさずにキリコ(2枚目の写真を参照)だけ下げて帰られる人、南妙法蓮華経のキリコを下げてい かれた人、雨の中遠方より車椅子でこられた人、毎日のようにお参りにこられた人、どのような人であっても仏さまは南無阿弥陀仏してくれよと呼びかけてくだ さっています。(だから墓石にも南無阿弥陀仏と刻まれているのですね。)きっとその呼びかけに応えてくれるはずだと、私たちを信じてくださっています。
南無阿弥陀仏

2010年6月17日木曜日

夕日





金沢では夕日でも地球の裏側では朝日なんですよね。

生のみが我等にあらず
死も亦我等なり
我等は生死を併有するものなり

清沢満之

2010年5月28日金曜日

誕生


私たちにとりましては第二子となる男の子を授かりました。
まるでいのちの願いに共鳴するかのように大きな産声を響かせていました。

2010年5月18日火曜日

散歩

卯辰山(近所の山)を散歩してきました。
木立をみてふと思ったこと。

木々は真っ直ぐ生きている
いのちをいただいた場所を一歩も動くことなく
そのことに不平を一言もいうこともなく
ここを生きる場所として
大地に根を張りながら堂々と

2010年5月16日日曜日

お稚児さん





親戚のお寺に於いて親鸞聖人750 回忌御遠忌並びに本堂・客殿修復法要が勤修されました。娘が上童という大役を仰せつかい、稚児行列に参加しました。まだ2歳と幼いためこのような大役を無 事にこなせるか心配でしたが、本番を目前にグズる我が子を宣心院さま(ツーショット写真の右のお方)が機嫌をとってくださり、何とか無事に終えることがで きました。

宣心院さまはホームページだけではなくブログもしておられ少しびっくりしました。

2010年5月13日木曜日

日帰りバス旅行


地域のお寺合同で企画された門徒親睦日帰りバス旅行に参加してきました。毎年5月頃、親鸞聖人ゆかりの地を中心に訪れており、今年は真宗出雲路派本山毫摂寺など福井県を巡ってきたようです。毎年私(若院)も参加してきたのですが、残念ながら今年は諸用のため参加できませんでした。

2010年5月5日水曜日

牡丹



裏庭には牡丹があります。


祖母の話によると、昔はちょうど満開の時期になると「浄光寺の牡丹を見に行こう」と親戚が集まってお花見をしたそうです。なんて優雅な時代だったのでしょう!
現代を生きる私たちもお花見をしますが、本当に花をみているのでしょうか。「忙しい、忙しい」と自分を最優先し「花を見る」というより「花も見る」になっているような気がします。同じように「自己を見る」時間もなくなってきているのではないでしょうか。

2010年4月17日土曜日

花まつり@金沢別院




お釈迦さまの誕生を祝う花まつりに参加してきました。
楽しみにしていた白象パレードが悪天候のため中止になってしまい、残念・・・

金沢別院のホームページで昨年の花まつりの様子を見ることができるようです。

2010年4月16日金曜日

2010年3月21日日曜日

お太子さん



お太子さん(聖徳太子御忌)の様子です。昨日までの汗ばむ程の陽気から一転、大荒れの天候の一日となりました。それにもかかわらず、「寒さ」「雨」 「暴風」「黄砂」の中、私たちの予想に反して大勢の方々に足を運んでいただけました。ただただ頭が下がる思いで一杯です。また木村先生にも大変お忙しい中、今年もご法話をいただくことができました。後日、Podcastでも配信できたらと思っております。

2010年3月9日火曜日

雪中梅

今日は雪です。三寒四温とはよく言ったもので先日までの春のような陽気から一転、冬に逆戻りです。境内の梅も凍り付いて寒そうです。

三 月の気候のように人生も夢のような日々から一気に闇に突き落とされるような経験もしていかなければなりません。私たちは春を待ちわびるように先に進むこと ばかり考えていますが、雪が春が来ることを足踏みさせるように、人生も立ち止まるということが必要なのではないでしょうか。名残雪に今という日の大切さを 教えられたような気がします。人生を味わい噛みしめながら一歩一歩、歩んでいきたいものです。


2010年2月28日日曜日

梅開早春

境内の枝垂梅


「梅、早春を開く」  道元禅師

2010年1月1日金曜日

大晦日


 除夜の鐘の様子をご紹介します。

残雪を除雪したところなのに、また降り始めてしまいました。


毎年年末に、門徒さんの畑で大根を掘らせていただいてます。

このダイコンが大晦日になると・・・



浄光寺名物??おでんになります。

毎年、除夜の鐘をつきに来てくださった方々に温かい食べ物や飲み物を差し入れしています。
今年は積雪と強風のためテントで設営することができず、庫裏玄関でひっそりとふるまわれました。


  

白玉ぜんざいもありますよ〜♪


ゴ〜〜〜ン〜〜〜

除夜の鐘と並行して修正会がつとまりました。